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寛解しました

grow up

本日、診察の結果うつ病の治療を終了することになりました。

思えば長きに渡り苦しんだ持病でしたが、なんとかここまで回復することができたのはひとえに周囲の人々のサポートのおかげです。この場をお借りして感謝します。本当にありがとうございました。

うつ病の治療では"治癒"でなく"寛解"という言葉が使われます。完全に治ったわけではなく症状がおさまっているという状態を指します。

「うつ」が「治る」ことについて、専門医は多くの場合、「治癒」という言葉は使わずに、「寛解(かんかい)」という専門用語を用います。この「寛解」とはremissionの訳語で、症状が緩和され病気の勢いが治まった状態を指す言葉で、身体疾患では白血病などでよく使われる表現です。

つまり、これは完全に治った状態を指すのではなく、病気の勢いが衰えて症状が出ていない状態を示す言葉です。さらに言えば、再発の危険性が残っていることを視野に入れた概念だということになります。


「ウツ」を“心の風邪”と喩えることの落とし穴 ――「うつ」にまつわる誤解 その(4)|8人に1人が苦しんでいる!「うつ」にまつわる24の誤解 泉谷閑示|ダイヤモンド・オンライン

再発の可能性を頭に入れたうえで今後も自分に過剰な肉体的・心理的負担がかからないペースで生活していけたらと思います。

経過の詳細は割愛しますが心療内科に通い始めてからここまで3年ほどかかりました。良い機会なので今後の生活に活かすためにもこれまでのことを振り返ってうつ病の治療で感じたことなどを書き出してみようと思います。

もっと早く診察を受けるべきだった

どの時点で発症したのか自分の中でも定かではないですが、悪くなった時点でもっと早く通院を始めていればこんなに長くうつ病に悩まされることもなかったと思います。治療には時間がかかったとは思いますがもう少しうまくこの病と付き合えたかなという意味です。

心療内科には拒否感がありました。心の病というものに対する無知もありましたし、精神的なものを薬で治療することへの疑問もありました。しかし今になって思えば本当に調子の悪い時期は薬に頼ってでも対策をとるべきでした。服薬治療の効果は実感としてそれほど大きなものではありませんでしたが、それは自分が回復過程で服薬を始めたからかもしれません。とにかく治療方針も含めてまずは話を聞いてもらうことからもっと早く始めるべきでした。

自分の状態を知り認めることをできるだけ早い時期に済ませることが重要だったと思います。

遠くの名医より近所の凡医

初めての通院に際しては慎重になりますし色々と情報を調べて評判の良い医者に診てもらうことも重要かもしれません。しかし本当に調子の悪い時期は判断力も低下していますし遠出する気力も体力も失われるのでできれば自宅から徒歩で通えるところにすべきだと思います。

幸い自分には調子の悪い時期に説得し引っ張って連れて行ってくれた知り合いがいたので本当に助かりました。そういう人がいない場合でもなんとか通える距離を優先すべきです。凡医という表現は適当ではないですが結局は相性かなとも思います。合わないことがわかった段階で考え直しても遅くないと思います。

自己判断しない

もう大丈夫だろうという自己判断で服薬をやめたり通院をやめたりすることは危険です。実際自分は服薬・通院を自己判断で中止した結果再発を繰り返しました。

自分の場合だいたい半年周期で大きく落ち込むということが再発を繰り返すうちにわかりました。周期的なことは人それぞれだと思いますが長いスパンでとらえた方がいい病気なのだと思います。

また調子が良くなり減薬していこうということになっても一番難しいのは10→1に減らす過程ではなく1→0にするところだと主治医に聞きました。薬を減らしていくのは主治医とよく相談しながら気長にやるのが無難です。しかし医者によっては慎重すぎることもあり無駄に服薬期間が長くなる危険もあるので難しいところです。転院した先の主治医が減薬に積極的な自分の意思を尊重してくれる方だったのでよかったです。

自立支援医療制度を使う

ここまで書いたとおり治療には長い期間がかかります。治療費もバカにならないので自立支援医療制度を早めに申請しましょう。申請料が5000円ほど掛かりますが自己負担分が1割になります。だいたい3回以上通院するのであればお得になります。

デメリットとしては民間の保険に加入しづらくなるということを聞いたことがあるのですがよくわかりません。

外出できる用事を作る

ある程度回復してきたらたまには外出することが大切だと思います。自分は無理のないペースで仕事を始めましたが、仕事でなくても自助会に行くとか友達とお茶するとかだけでもいいと思います。陽の光を浴びるとセロトニンが生成されて科学的にも良いそうです。

誰か人に会うことが大切だと感じました。自分の問題ばかり一人で考えるのではなく誰かと共有するなりそこまででなくとも周囲を意識することで一旦自分の問題を離れられるといいと思います。

周囲の理解

回復期に少しづつ仕事を始めましたが始めた仕事は友人の紹介でした。自分は病気のことを隠すつもりでいたのですが友人は病気のことも伝えてくれていました。

結果的にこれはとても助かりました。自分の問題をわかった上で採用してもらえたことで、シフトも無理のない範囲に考慮してもらえましたしなにより気持ち的に楽でした。

仕事に限らず周囲に理解してもらうことは大切だと思います。なかなか自分から切り出すことは大変ですが勇気をもって信頼できる誰かに話してみるのも一つの方法だと思います。


なんだか振り返りというよりアドバイスのような感じになってしまいおこがましいことこの上ないですが、読んで頂けた誰かの参考になれば幸いです。

振り返って思うのは、死にたいほど苦しく先の見えない時期があったのに今は他人事のようにさっぱりしているのが不思議でなりません。時間が解決してくれるというほど簡単なものではないですが、未来は思ったより軽く唐突でした。現実と少しだけ先の未来を見て進んでいけたらと思います。